初期の虫歯であるC1の段階から冷たいものがしみる場合もありますが、
もう1段階進行したC2では甘い物もしみることがあります。
さらに進行したC3段階では神経にまで虫歯が到達し、
熱いものもしみるようになり、強い痛みを伴うようになります。
歯根まで虫歯が達した状態であるC4段階では神経が死んでしまう場合があり、
一時的に痛みがなくなることがありますが、細菌が歯根部で増殖すると歯髄炎(しずいえん)となり、
膿をともなってズキズキと激しく痛むようになります。
軽度の場合はそれ以上進行しないようにフッ素塗布や歯磨き指導で済む場合があります。 強い痛みが出る前に治療を始めることが大切ですので、当院ではメンテナンス治療をおすすめしています。
当院ではむやみに歯を削ることは行っておりません。
歯髄(しずい)とは、神経と血管が通っている歯の根幹の部分です。
多くの場合、進行した虫歯や重度の歯周病によって細菌が歯髄を侵し、炎症を起こして激しい痛みを引き起こします。
このほか、歯ぎしり、事故などによる歯の損傷、歯科治療による薬剤の刺激などで起こる場合もあります。
なにもしなくてもズキズキと痛む場合や、食べ物を噛むと痛む場合があります。
神経を抜いてしまった歯の寿命は短くなってしまうので、
当院ではできるだけ神経を温存する方法(薬で炎症を抑える)をとっています。
ただし、症状と歯髄の状況によっては麻酔をかけて歯髄を除去する治療も行っています。
歯虫歯はないのに、冷たいものや熱いものがしみる…
そんな方は「知覚過敏」の可能性があります。
歯の表面を覆っている「エナメル質」が薄くなり、刺激を感じやすくなることで起こる症状です。
知覚過敏は歯磨きや歯ぎしり、酸性の飲食物の摂りすぎ、
歯周病で歯茎が下がるなど、さまざまな理由で起こります。
当院では、エナメル質を守るための正しい歯磨きの方法をわかりやすくご説明しています。
また歯ぎしりにはあなた専用のマウスピースをお作りし、歯周病には症状に合わせた治療法をご提案します。
磨耗してしまったエナメル質を強化するには、歯をコーティングして強くし、
虫歯予防にも高い効果が期待できる「フッ素塗布」という治療法がおすすめです。
「親知らず」は上下の一番奥に10代後半以降に生えてくる歯です。
歯ブラシが届きにくいため、虫歯や歯周病のリスクが高い部分です。
横向きや下向きに生えていたり、歯茎に埋もれている場合はそのリスクがさらに高くなるほか、
隣の歯を圧迫して歯並びにも悪影響を与えてしまいます。
上下ともにまっすぐに生えていて、特に痛みがない場合にはすぐに抜歯をする必要はありません。
しかし正しい向きに生えていない親知らずに関しては虫歯や歯周病の大きな要因となるので、
健康な歯を守るためにも早めに抜いてしまうことをおすすめします。
歯周病とは「歯槽膿漏」「歯肉炎」「歯根膜炎」などの総称で、細菌が歯のまわりに付着して炎症が起き、
歯肉や骨などの歯を支える組織が弱くなって歯が抜けてしまうという病気です。
中高年に非常に多い病気ですが、10歳以下の子供や若年層にも発生します。
自覚症状は歯や歯肉の痛み、硬いものを噛んだ時や歯磨きをした時の出血、
歯肉の腫れ、起床時の口臭やネバつきなどがあります。
定期的な歯石ケアとフッ素塗布を行うこと、また歯ぎしりや歯をくいしばるクセがある方はマウスピースを作ること、
親知らずが正しく生えていない場合は抜歯をすることで、歯周病になりにくい口内環境に導くことができます。
当院は一人ひとりの患者様に向き合い、
皆様の10年後・20年後の歯の健康を守るお手伝いをします